◎高山病対策について

 チベットのラサの海抜は、3,649mで、酸素が少ない状態です。到着時、自然治癒力で
体の中では、呼吸数と
心拍数をアップさせて、十分な酸素を体中に行きわたらせようと
自然と体の中で頑張り始めます。これが高地に
適応すると言うことです。人によって、
あるいは体調によって、自然とうまくいく人と、いかない人がいます。
ある程度の息切
れ、頭痛、食欲不振などは、だれにでも起こるものです。頭が痛くなったりするのは、
薄い酸
素に体が適応しようと頑張っている正常な反応なので、その先無理しなければ心
配ありません。この程度ですん
でしまう人が多いようです。何も反応しない人さえいま
す。しかし、抵抗力のない事務職の方で普段からあまり
歩かなかったり運動をしてない
方は、それが長引いてきて悪化してしまうのが恐怖の「高山病」なのです。

 油断は禁物です。ただ、呼吸器系や循環器系に問題があって、あきらかに医師に止め
られそうな場合を除いて
は、経験するかどうかもわからない高山病への恐怖が原因でチ
ベット行きをあきらめるのは、もったいないこと
です。ほとんどの旅行者は、気苦労よ
りけっこう楽しく旅をやっています。自分の体の症状は、自分が一番判っ
ているはずで
すのであまり気にしないで出発して下さい。しかし、添乗員の付かない個人旅行で行か
れる一部の
旅行者は、寝込んだり入院したり、チャーター便で搬送されたりしています。
 ここのところチベットへ行く旅行
者が増えたせいもあり、無理をして高山病で亡くな
る人もいます。個人で行かれる方は、急に症状が出ることも
あるので、高地適応が済む
までは1人きりになるような行動の旅行は避けた方が無難です。その為にも現地ガイ

が必要になるのです。自分では気づいていなくても判断力が鈍くなると人に助けを求め
ることさえできなくな
る事もありえます。
 高山病の予防やなった時に効くクスリとしては、ダイアモックス(処方箋がないと買
えません)が知られてい
ます。保険が利かないい薬です。現地には、有料で酸素ボンベ
が用意してありますので、いざというときは、吸
わせてもらえます。気休め程度ですが、
缶入りの酸素缶も現地で簡単に買うことができます。本格的に判断力が
なくなった、ベ
ットから起きあがれない、食事が出来ない、呼吸が苦しいなどの症状が出てしまったら、
早めに
医師の診断を受けて、しばらくは、点滴で持ちこたえて、すぐに飛行機で海抜の
低い成都などに降りるしかありま
せん。チベット内にいるかぎり、どこへ行っても「高
地」なので、よくなることはないのです。

  旅行中に高山病なんかになりたくないのは当然です。その為には、日本で出発3ヶ月
前から毎日同じ時間に同
じ糧のマラソンをしたり、毎日同じ場所で30分ほど同じ距離
を早足で歩いたり、毎日30分水泳などのスポーツをしたりして、
汗をかいて心臓を鍛
え、脂肪を消費して筋肉を増加させて体力を作っておくことが大切です。
 現地についてからは、酸素が薄いのでまず深く深く長く長く深呼吸をユックリと自分
自身に意識してすること
です。昼間からぼんやりして、ついウトウトしてきて眠気がし
てきたら、高山病の初期表情ですので、まず深く
深く長く長く深呼吸をして酸素を貯え
てみるとそんな眠気も深呼吸で吹き飛んでいきます。酸素が地上より絶対
的に少なく、
ただでさえ非常に乾燥していて喉が乾きがちな所ですからのど飴をなめたり、脱水症状
が出る前に、
普段地上にいる時よりも3倍以上のミネラルウォーターやお茶で水分をた
くさん補って、トイレに頻繁に行くこ
とも、新陳代謝を活発にすると言う意味で有効で
す。
到着した日は、何よりも大切なのはゆっくり歩いたりして動くということです。
 到着したばかりの時は、まだ
体が十分高地に反応していないこともあって、元気な人
が多いです。調子にのってあちこち歩き回っていると、
昼間元気であった人ほど、夜、
頭が痛くて眠れなくなったりしてきます。着いた当日は散歩する程度にとどめて、
体調
をベストに保って翌日からの観光に備えときましょう。また、少し頭が痛いからといっ
て横になって寝てし
まうのも逆効果になってしまいます。ラサに着いた当日は、朝が早
かったせいで昼寝したい気分にな
りますが、せっかく体の中の血流が順応しようとして
いるのに、寝てしまっては新陳代謝が下がってきて順応でき
なくなってしまいます。時
差がありますが絶対に夜になるまで寝ないという強い意志を持つことです。深い深い深

呼吸とともに適当な観光、適当な休憩、ちゃんと水分を多めに飲んで常に補給し、食事
をして、現地で快便する習
慣をつけて、空気になれてしまえば、2日もすれば高山病の
事を忘れてしまいます。最後は気にしないことです。

  この文章を読まれて実行した方のみ、なったとしても自分の自覚症状に常に意識して
気をつけて、早めに対処す
れば、苦しさは最小限にとどめられて楽しく感動のチベット
旅行が続けられます。